キャップジェミニの年収は830万円!年代別・役職別の年収も解説

キャップジェミニの年収は830万円!年代別・役職別の年収も解説

キャップジェミニはフランスで創業した、ヨーロッパ最大規模のコンサルティングファームです。

日本国内ではBIG4ほどの知名度はありませんが、社員数約34万人を誇る世界有数の企業です。

編集部

2013年に日本法人を開設し、存在感は年々高まってきています。

外資系ならではの高い年収や能力次第で昇格・昇給できる環境、幅広いキャリアパスなどから、転職市場でも高い人気を誇ります。

本記事ではキャップジェミニの平均年収や年代・役職別の年収、福利厚生などをご紹介します。

本記事の要点はこちら

キャップジェミニの平均年収は?

キャップジェミニは日本国内では上場企業ではないため、有価証券報告書を通じた平均年収の公開を行なっておりません。

openworkによると、キャップジェミニのアンケート回答者の平均年収は830万円です。

年収の範囲は400万円〜3,600万円と幅広くなっています。

職種や職位によって年収に差があり、昇格すれば年収にもしっかりと反映されます。

参考:キャップジェミニ株式会社|openwork

キャップジェミニの年代別年収は?

openworkによれば、キャップジェミニの年代別の年収は以下のとおりです。

年齢平均年収
25歳548万円
30歳672万円
35歳814万円
40歳964万円
45歳1,118万円
50歳1,280万円
引用:openwork|キャップジェミニの「年収・給与制度」

キャップジェミニの中途採用率は?

キャップジェミニは中途採用率を公表していませんが、実際には中途採用を積極的に行なっている企業です。

求人は応募者の経験レベルに応じて、EntryLevelやExperiencedProfessionalなどに分かれており、自分に合うレベルの求人に応募することができます。

募集職種はエンジニアやコンサルタントなど多岐にわたるため、これまでの経験やスキルを活かして転職できる可能性があります。

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キャップジェミニの平均年収は830万円

キャップジェミニは日本国内では上場企業ではないため、従業員の平均年間給与などを記載する有価証券報告書を公開していません。

そのため、口コミサイトを調査したところ、キャップジェミニの平均年収は830万円となっています。

回答者の年収範囲は400〜3,600万円と幅広く、職種や職位によって年収に差があるようです。

参考までに、国税庁の民間給与実態統計調査によると、国内の全給与所得者の平均年収は以下のとおりです。

年度全給与所得者の平均年収
2023年度460万円
2022年度458万円
2021年度443万円
引用:国税庁|民間給与実態統計調査
編集部

国内の平均年収と比較すると、キャップジェミニの平均年収は高いことがわかります。

キャップジェミニと他社の年収を比較

キャップジェミニと、その他のITコンサルティングを提供する外資系企業の平均年収を紹介します。

企業名平均年収引用元
キャップジェミニ830万円openwork
PwC984万円openwork
デロイト953万円openwork
IBM919万円openwork
EYストラテジー・アンド・コンサルティング909万円openwork
KPMGコンサルティング899万円openwork
アクセンチュア868万円openwork
ウィプロ・ジャパン813万円openwork
日本タタ・コンサルタンシーサービシズ648万円openwork
引用:openwork

キャップジェミニの平均年収は、PwCやデロイトといったBIG4や、アクセンチュアなどの大手コンサルティングファームと比較すると、それほど高くありません。

上記の中では、年収面では中堅クラスに位置しています。

編集部

大手外資系ITコンサルの中ではやや穏やかで働きやすく、ワークライフバランスを重視する人に魅力的な選択肢です。

キャップジェミニにおける給与体系|年代別・役職別の年収は?

この章では、キャップジェミニの年収がどのように決まるのかを改めて解説します。

キャップジェミニでは年俸制を採用しており、基本給に加え、月40時間分のみなし残業代(一部職種)が含まれています。

転職時の給与は420〜1,200万円の間で、経験やスキルを考慮した上で決定するようです。

ボーナスの支給はありませんが、その分月々の給与は高くなっています。

編集部

評価は年2回、昇給は年1回行われ、自己評価やマネージャー評価をもとに、マネージャー以上が参加する評価会議にかけられて、社員の評価が決定します。

キャップジェミニの役職別の年収

キャップジェミニでは、以下の職位をもとに年収が決定されます。

キャップジェミニの役職別の年収
  • アナリスト/シニアアナリスト
  • コンサルタント
  • シニアコンサルタント
  • マネージャー
  • シニアマネージャー
  • ディレクター

給与の上がり幅は毎年5万円程度でマネージャーの一歩手前までは順当に昇給していくと予想される。一方でマネージャークラスになると一歩手前の職位の人たちが多く、そこから実力が伴ってくると考えられる。

引用: OpenWork|年収・給与制度|アナリスト、在籍3年未満、現職、男性

シニアコンサルタントまでは、横並びで2〜3年おきに昇進していき、シニアコンサルタントになると800万〜900万程度と聞く。マネージャーに上がると1,000万に到達する。マネージャーになれるかは実力次第

引用: OpenWork|年収・給与制度|コンサルタント、在籍3年未満、現職、男性

キャップジェミニの役職別の年収イメージは、以下のとおりです。

役職(グレード)年収イメージ年次イメージ
アナリスト/シニアアナリスト450〜700万円1〜3年目
コンサルタント750〜900万円3〜5年目
シニアコンサルタント800〜1,000万円6〜9年目
マネージャー1,000〜1,300万円10年目〜
シニアマネージャー1,300〜1,700万円実力次第
ディレクター2,000万円〜実力次第

キャップジェミニの年代別の年収

キャップジェミニの年代別の平均年収は、以下の表のとおりです。

年齢平均年収
25歳548万円
30歳672万円
35歳814万円
40歳964万円
45歳1,118万円
50歳1,280万円
引用:openwork|キャップジェミニの「年収・給与制度」

平均年収は45歳頃で1,000万円を超えていますが、実際には30代で年収が1,000万円を超える方もいるようです。

編集部

20代の時点で国内の平均年収を上回っており、順調に昇格・昇給すれば高年収も十分に期待できます。

キャップジェミニの残業代

キャップジェミニの年俸には、月40時間分の残業代が含まれており、残業時間が40時間以上になった場合は、別途残業代が支払われる仕組みです。

編集部

担当するプロジェクトによって残業時間は異なりますが、残業時間次第では年俸の金額以上の年収を得ることができるでしょう。

キャップジェミニの賞与(ボーナス)

キャップジェミニの過去の求人をみると、賞与は年1回3月に支給となっています。

ただし、キャップジェミニで働く方の口コミによると、賞与は役職によって支給の有無が異なるようです。

アナリストやシニアアナリスト、コンサルタントの職位は、賞与の支給がありません。

一方で、シニアコンサルタント以上の職位は、年1回賞与が支給されるとなっています。

参考:エン転職openwork

キャップジェミニの初任給

キャップジェミニに転職する場合の初任給は、これまでの経験やスキルを考慮した上で、会社の規定に基づいて決まります。

年俸は420〜1,200万円で、これを12ヶ月で割った金額が毎月の給与となります。

なお、2027年度に新卒でコンサルタントとして入社する場合は、東京・つくば勤務で年俸が525万円(月額43万7,500円)です。

編集部

札幌勤務の場合は少し下がり、年俸が446万2,500円(月額37万1,875円)となっています。

キャップジェミニは男女で年収差はある?

キャップジェミニは全ての人に公平な機会を提供し、全ての人に優しい職場を目指しています。

そのような考えのもと、以下の目標を掲げています。

キャップジェミニの目標
  • 2025年までにチームの40%が女性であること
  • 2025年までに役員の30%が女性であること

以上から、性別による年収差はないと言えるでしょう。

キャップジェミニで働く方の口コミにも、以下のコメントがありました。

昇進に性別のハードルはない。良くも悪くも、女性だから優遇することはなく、またはその逆もない。

引用: OpenWork|年収・給与制度|コンサルタント、在籍3〜5年、現職、男性

キャップジェミニの働き方|残業時間・離職率・福利厚生は?

次は、残業時間や福利厚生など、キャップジェミニの働き方を見ていきましょう。

キャップジェミニの残業時間

openworkによると、キャップジェミニの残業時間は28.9時間です。

ただし、担当するプロジェクトによって、残業時間が変動します。

キャップジェミニで働く方の口コミを見ても、プロジェクトごとに残業時間が変動することがわかります。

ベンチの人や、いいプロジェクトに入れた人は残業はない。炎上プロジェクトに入ってしまった人は、仕事面のストレスが多かったり、月45〜60の残業は常態化している。

引用: OpenWork|ワーク・ライフ・バランス|コンサルタント、在籍3〜5年、現職、女性

プロジェクトによって大きく変わる。忙しいところだと毎月30時間以上残業があり、疲弊している社員もいる。残業がないプロジェクトでは月20時間もないような社員もいた。良くも悪くもプロジェクト次第となる。

引用: OpenWork|ワーク・ライフ・バランス|アナリスト、在籍3〜5年、現職、男性

参考までに、毎月勤労統計調査 令和6年分結果確報では、令和6年度の一般労働者の所定外労働時間は13.5時間となっています。

編集部

国内平均と比較すると、キャップジェミニの労働時間は長い傾向にあると言えるでしょう。

キャップジェミニの離職率・平均勤続年数

キャップジェミニは、離職率や平均勤続年数を公開していません。

一方で、新卒採用者数と離職者数は公開されていましたので、参考にご紹介します。

入社年度新卒採用者数離職者数
2025年度入社81名0名
2024年度入社107名1名
2023年度入社91名7名

実際に働く方の口コミでは、以下の声が寄せられています。

退職者が多く、なぜ退職しているのかしっかりとヒアリングして改善した方がいいと思います。そうでなければ優秀な人がどんどん他社に流れていってしまいます。

引用: OpenWork|入社理由と入社後のギャップ|コンサルタント、在籍3〜5年、現職、女性

教育体制の欠如や不透明な昇進状況を理由に1年ほどで離職してしまう人も多く、私が入社してからは所属プロジェクトの半数が抜けた。

引用: OpenWork|経営者への提言|コンサルタント、在籍3年未満、現職、女性

キャップジェミニの福利厚生

キャップジェミニの日本オフィスは、25以上の国籍の社員が働いており、グローバル人材として成長できる環境です。

本社は虎ノ門ヒルズタワーにあり、社員同士が活発にコミュニケーションできるように、フリーアドレスを導入しています。

キャップジェミニでは、以下のように法律で決められた制度のほか、独自の福利厚生が取り入れられています。

福利厚生内容
休日休暇完全週休2日制(土日)
祝日
年末年始
年次有給休暇
ウェルビーイング休暇
フレキシブル休暇
リフレッシュ休暇
慶弔休暇
産前産後休暇
育児・介護休業
生理休暇 など
各種保険雇用保険
労災保険
健康保険
厚生年金
交通費支給全額支給
働き方フレックスタイム制度
在宅勤務制度
年間最大45日間海外勤務可能
研修制度新入社員研修
OJT(プロジェクト内での研修)
国内外のトレーニングプログラム
各種e-learning
海外研修
社内制度パフォーマンス表彰
永年勤続表彰(5年・10年・15年)
その他カウンセリング支援制度(EAP)
ESOP(社員持ち株制度)
資格取得支援制度
サークル活動

また、柔軟な働き方ができるのも魅力です。

キャップジェミニは住んでいる場所に関係なく、各プロジェクトに最適な人材をアサインする考え方が定着しています。

編集部

そのため、日本と海外を行き来したい方も働きやすい環境です。

キャップジェミニのキャリアパス

キャップジェミニでは、マネジメントクラスの社員も現場のプロジェクトに深く関わる文化が根づいており、若手社員と協力して業務を進める機会が豊富にあります。

職位に関係なく意見を伝え合える風土があるため、先輩社員から多くを学びながら成長できる環境です。

また、さまざまな業界・業種のグローバルプロジェクトに参画できるため、自分の希望に沿ったキャリアを築きやすい仕組みも整っています。

例えば、将来的に管理職を目指す方に向けては、ハーバード・マネージメント・メンターによるプレミアムデジタル学習モジュールを活用した以下のプログラムが用意されています。

用意されているプログラム
  • コネクテッドマネージャー学習プログラム
  • リーダーシップ育成プログラム「コネクト&ドライブ」

その他にも、多様な専門家とチームを組むことで実践的なスキルを身につけ、他のコンサルタントとの差別化を図ることが可能です。

日本国内にとどまらず、世界の最新動向をいち早くキャッチアップできる環境が整っています。

編集部

キャップジェミニの環境を活かして、グローバルに活躍できる人材へと成長できるでしょう。

キャップジェミニはどんな会社?|年収が高い理由・今後の展望も解説

キャップジェミニは、1967年にフランスで創立されたコンサルティングファームです。

世界50カ国以上に拠点があり、約34万人を超える従業員が働いています。

キャップジェミニ株式会社日本法人は、2013年から始動しました。

編集部

ここでは、キャップジェミニがどんな会社なのかを見ていきましょう。

キャップジェミニの主な事業・サービス内容

キャップジェミニは主に以下の4つのサービスを提供する、世界有数の大企業です。

キャップジェミニのサービス
  • コンサルティング(戦略&トランスフォーメーション)
  • アプリケーションテクノロジー
  • テクノロジー&エンジニアリングサービス
  • 運用・保守・アウトソーシングサービス

キャップジェミニが特に優れている「戦略・デジタル・グローバル」を武器に、国内外のトップ企業にサービスを提供しています。

数ある業界・業種の中でも、以下の7つの事業領域が得意な企業です。

キャップジェミニの事業領域
  • 消費財、小売、物流、運輸
  • エネルギー、ユーティリティ、化学品
  • 金融サービス
  • 通信、メディア、エンターテインメント
  • サービス
  • 公共機関
  • 製造、自動車、ライフサイエンス

2023年度の総売上高は225億2,200万ユーロ(約3兆7,165億円)であり、ヨーロッパで最大規模の売上を誇るコンサルティングファームです。

概要
会社名キャップジェミニ株式会社
英語名Capgemini Japan K.K.
資本金1億円(日本法人)
本社所在地東京都港区虎ノ門1丁目23-1
虎ノ門ヒルズ森タワー 22階
※2025年5月時点の情報

キャップジェミニの年収が高い理由

キャップジェミニの年収が高い理由は、外資系企業としてグローバル基準の報酬体系を採用している点にあります。

ITコンサルティングやDXといった高単価のプロジェクトを多数手がけており、社員一に求められる専門性や英語力の水準も高めです。

高いスキルに見合った報酬が支払われるため、全体として年収は高めに設定されています。

また、成果主義の評価制度が導入されており、若手でも能力次第で昇進や昇給のチャンスが得られる点も特徴です。

編集部

競合他社との人材獲得競争があることも、年収水準を押し上げる要因となっています。

キャップジェミニの今後の展望

キャップジェミニは、2023年に過去最高の業績を達成し、今も成長路線を継続しています。

2023年の売上高は前年比2.4%増(為替変動の影響を除くと4.4%増)、営業利益も13.3%と過去最高を更新しました。

最近はAI技術にも積極的で、350件を超えるAIプロジェクトに取り組み、2,000件以上の案件が進行しています。

12万人以上の従業員がAIツールのトレーニングを受けるなど、新しい技術にも対応する準備を着々と進めているようです。

企業の成長戦略として、積極的なM&Aも展開しています。

2024年12月3日には、データ管理ソフトウェアとサービスのリーダー企業である「Syniti」の買収完了を発表しました。

さらに「Unity」のデジタルツイン・プロフェショナルサービス部門も買収し、企業のDX加速にも力を入れています。

企業文化面では、女性リーダーの割合も着実に増加しています。

編集部

12年連続で「世界で最も倫理的な企業」に選ばれるなど、社会的責任も果たしている企業です。

まとめ

本記事では、公式サイトや口コミサイトをもとにキャップジェミニの年収をご紹介しました。

ヨーロッパ最大規模のコンサルティングファーム「キャップジェミニ」の平均年収は、830万円です。

30代の平均年収が600万円を超えており、日本国内の企業の中でも高水準となっています。

入社後は能力次第でアナリストからディレクターまでの昇進制度があり、能力次第で年収は大きく跳ね上がるでしょう。

編集部

クライアントと誠実に向き合い、グローバルな環境でキャリアアップしたい方に向いているコンサルティングファームです。

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